野村技工

21世紀の熱エネルギーは過熱蒸気・過熱水蒸気発生装置【Genesis】の野村技工です。

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改めて過熱蒸気 常設設備

永らく脱線してしまいすいません。

本日から弊社常設機器の説明を再開いたします。

え~・・・・・・・・っと、何処までお話しましたっけ。

ちょっとブログをさかのぼってと、

あ、飽和蒸気設備類のお話でした。

では、次にこのボイラーからの飽和蒸気の流れの後は、

コンベア式試験炉とバッチ式試験炉それぞれに繋がっています。

今回は、コンベア式試験炉について説明いたします。

 

 

過熱蒸気 チョット脱線・・・・まとめ

長々と綴って参りましたがまとめ、

接触表面積を無視した結果得られた弊社の熱交換器(20KW機)の特長です。

過熱水蒸気の発生量が多い。(定格出力:過熱水蒸気温度500℃、発生量100㎏/h)

設定温度を下げる事で発生量が増大する。(過熱水蒸気温度300℃、発生量200㎏/h等)

流量制御による使用圧力の増加。(検証圧力0.4Mpa)

これらの特長により、従来の過熱水蒸気の利用目的や方法に加え、

新たに今迄では出来なかった広範囲のテストが出来るため、

弊社としましては、飽和蒸気設備にこだわって取り揃えました。

最後に、

低圧の過熱水蒸気の高温化は、熱交換器の材質を選定する事で解決できます。

現状市販品の材質でMAX630℃で90㎏/hの過熱水蒸気を発生させております。

過熱水蒸気の本当の難しいところは、何度の過熱水蒸気をどれだけ発生させるかです。

また、過熱水蒸気本来の特長から発生量が無ければ小さなところでの結果はだせても、

実践の生産では使用できません。

それが出来る弊社の発生装置だからこそ、

お客様により実践に近いテストが出来るように常設設備を充実させております。

 

 

 

 

 

チョット脱線からの自社過熱蒸気発生装置の特長2

大量の過熱水蒸気の発生を実現させた弊社の熱交換器ですが、

如何に接触表面積を無視しているかのお話をしたいと思います。

過熱水蒸気発生温度を下げれば発生量を増やす事が出来るのは当たり前ですが、

接触表面積に拘る熱交換器は、

複雑な構造ゆえ抵抗がかかり少量の増加しか望めません。

弊社熱交換器サイズ直径110㎜×長さ270㎜を500℃・100㎏/h(定格)流れるのですが、

過熱水蒸気発生温度を400℃に下げれば、発生量約 150 ㎏/h、(実証済)

更に、過熱水蒸気発生温度を300℃に下げれば、発生量約 200 ㎏/h流せます。

(実績アリ)

発生温度500℃よりも発生流量が必要な時、発生装置の台数を増やさなくても済みます。

また、流量を制御運転すれば定格出力で、

圧力を約0.4Mpa(検証済)に上げて使用することが出来ます。

以上の事が出来ることで従来の過熱水蒸気の利用範囲や使用方法に

選択肢が大幅に増える事になります。

それゆえ、弊社の90%納入実績が工業分野に導入され、

他にはない、様々な新しい利用方法、新応用装置に形を変え

ご活用いただいております。

この様に接触表面積を無視した構造のお陰で、

コンパクトにも拘らず他に真似の出来ない大流量の発生が実現したのです。

 

 

 

 

チョット脱線からの過熱蒸気発生装置の特長

前回は簡単に書きましたが、

当然、様々な形の熱交換器がスクラップの山となりました。

ただ良かった事は、

弊社が東大阪市で50年以上製缶業を営むモノ作りの会社であった事です。

理論や理屈に囚われず、寧ろ囚われていなかったから出来たのかもしれません。

弊社社長は、お客様から何故出来たのかと尋ねられるとこう答えて、

最後に「偶然です。」や「たまたまです。」と付加えます。

偶然たまたまの産物であります弊社発生装置の熱交換器の特長は、

前述しましたサイズにも拘らず発生量が多いと言うことです。

発生量を表現する時に使用します ○○○㎏/h は、

飽和蒸気の発生量の目安によく使われます。

一時間当たり飽和蒸気になる水の量を示します。

弊社の発生装置の表示発生量はボイラーなどで作られた飽和蒸気の発生量を、

そのまま過熱水蒸気に熱交換しています。

過熱水蒸気500℃で電気出力5KW機で30㎏/h、7KW機で37㎏/h、

10KW機で60㎏/h、15KW機で75㎏/h、20KW機で100㎏/hと、

電気出力に対しての発生量は群を抜いて業界一です。

 

 

 

 

チョット脱線からの過熱蒸気発生装置 開発話

「わたしらも過熱水蒸気装置の開発を始めようか。」

「後発として始めるからには同じ事をやっててはしょうもない、

よそとは違う色をださなあかん。」

「それには、

過熱水蒸気の発生量を如何に多く発生させるかに特化した熱交換器の開発が必要や。」

「従来の熱交換器はよそがやり尽くしてるから、斬新なんでいこか。」

・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ と。

で、

出来ました。

熱交換器サイズ:直径110mm×長さ270mm、

定格出力 過熱水蒸気温度 500℃、常用圧力 0.08~0.15Mpa、

なんと過熱水蒸気発生量 100㎏/h(500℃の時MAX120㎏/h)

おまけに20KWインバーターの消費電力が、

スイッチオンで定格設定温度500℃に上がる迄の間(約5分)のみ、

設定温度到達後、約14KW出力でずーっと連続運転します。

うん・・・出来すぎ。

・・・・・かな。

 

 

チョット脱線からの過熱蒸気発生装置 経緯

小型で発生量の多い熱交換器を考案しよう。

過熱水蒸気業界の実情が見えてきた弊社創業者は、

とても無謀とも思える事を言い出しました。

 

過熱蒸気 常設設備・・・からチョット脱線

弊社が飽和蒸気流量制御装置を取り入れたのは、

先ずは、当然お客様の評価試験の多様化とデータ取りが出来るのが第一です。

次が弊社過熱水蒸気発生装置の熱交換器にあります。

 

ここで少し常設設備の話から外れることをお許し下さい。

熱交換器は一般的に方法、用途により様々あります。

(あくまでも過熱水蒸気IH方式の熱交換器の話です)

多管式、渦巻き式、プレート式など、

中には複雑な構造のモノが沢山検索すれば出てきます。

見識のひくい私が知る限り熱交換器は、

熱交換効率を良くするため如何に接触表面積を稼ぐかに尽きると思います。

しかし、ここで難問の壁が立ちはだかります。

効率を良くするあまり接触表面積を稼げば稼ぐほど抵抗がかかり、

熱効率はあがり、温度安定はするものの流れが妨げられて、

せっかく上がった高温の過熱水蒸気も僅かな流量しか発生できませんでした。

そのため、昔からあった過熱水蒸気も研究所などでの実験レベルでは普及しましたが、

その過熱水蒸気の研究で得られた成果も実践に普及することが難しかったそうです。

発生量を増やそうとすれば熱交換器の巨大化しかないからです。