炉内450℃以上の過熱水蒸気処理・・・銅線
またまた、続きまして
炉内に投入したのは銅線です。
460℃程度に上昇した炉内に放り込む事3分48秒で取出しました。
銅線表面の被服は見事に炭化。
カサカサの被服は、指で触るとポロポロと簡単に崩れます。
中からは綺麗な銅線が現れました。
450℃と言う高温に曝されたにも拘らず、
無酸素状態の過熱水蒸気で充満された炉内で短時間処理された銅は、
酸化されずに綺麗な赤褐色をしています。
炉内450℃以上の過熱水蒸気処理・・・FRP
続きまして、
工場内にあったFRP(繊維強化プラスティック)の破片を放り込んでみました。
ガラス繊維を樹脂で何層にもコーティングして強度を向上させ、
表面が白い塗装仕上げになっています。
処理前と処理後を並べてみました。
見た目は黒く、表面の塗装は炭化して触るとポロポロと崩れます。
何重ものガラス繊維を繋いでいた樹脂もなくなり、
指で摘むとパラパラ。
それを更に指先で揉み揉みすると、
ガラス繊維もバラバラに綿屑の様になりました。
指先は炭で真っ黒。
全体に黒かったのは、どうやら樹脂が炭化していたようです。
樹脂の除去完了。
炉内450℃の過熱蒸気処理・・・炭化2
前回に引き続き、
熱処理炉内が450℃に保たれた状態での熱処理でこんなん出来ました。
炭化その2・・・・・・軍手。
見事にそのままの状態で炭化しております。
縮みましたけど。
繊維一本一本がきれいに炭化しております。
過熱水蒸気450℃処理・・・炭化
先週に今年最初の立会い評価試験を行いました。
試験内容はお客様の企業秘密になりますので、公にする事は出来ません。
唯一言えるのは、テストの温度帯が450℃以上の熱処理でした。
予定よりテストが早く終わりお客様も帰られ、
熱処理炉内が450℃に保たれた状態を前にして、
450℃の過熱水蒸気・・・
ブログのネタ作りにチョット身近なものを放り込んでみました。
先ず手始めに松ぼっくり(身近?)と梅干の種、
450℃あれば4分半で見事な炭化工芸品の出来上がり。
過熱蒸気立会い試運転後半
弊社発生装置試運転が終わり、
引き続き開放型熱処理炉内に500℃の過熱水蒸気を投入しました。
開放型にも拘らず炉内温度は順調に上昇してゆきます。
260℃を越えた辺りから製品を流してみる事になり、
担当の方達が製品のセティングを始めました。
製品が炉内に向かって規則正しく列を成して入ってゆきます。
数分後、炉内から順番に製品が出てくるのを取り囲んでチェックが入ります。
ぶっつけ本番でしたが先ず先ずの仕上がりだそうで、
これから、データ収集や条件だしで仕上げてゆくそうです。
過熱蒸気立会い試運転つづき
ボイラーの試運転も終わり、
飽和蒸気を過熱水蒸気発生装置に投入するためバルブを開きます。
飽和蒸気が勢い良く流れ込んでゆく音が聞こえ、減圧弁で圧力調整し、
制御部の2つの温度調節計が飽和蒸気温度である103℃を表示します。
過熱蒸気発生装置が繋がれた開放型熱処理炉から真っ白な蒸気が立ちのぼります。
インバーターのスイッチを入れ、調整をしながら
定格出力である過熱水蒸気温度500℃に到達、安定した事で試運転終了です。
いたって簡単シンプルです。
後は、必要な温度に設定するだけ。
蒸気さえあれば何時でも何処でも高温の過熱水蒸気が得られます。
早々の過熱蒸気立会い試運転。
昨年末にご購入いただいたお客様から、今週始めに連絡がありました。
装置の設置が出来たので試運転の立会いをお願いしたいとの事でした。
翌日10時にお客様の滋賀の工場を尋ね、設置場所に案内されました。
広い工場内には加工機類がズラリと並び、
従業員の方々が忙しく働いておられました。
その間を歩いていくと、開けた一画に真新しい機械設備が設置されていました。
それは製品加工一連のライン設備で、
ロボットアームなどと一緒に弊社の過熱水蒸気発生装置が組み込まれておりました。
新年のご挨拶 過熱蒸気の野村技工です。
明けましておめでとうございます。
旧年中は格別のご愛顧を賜り誠にありがとうございました。
今年もお客様に喜んでいただくを基本に地道に一つずつ目の前の出来ることから
取り組んで参りたいと思っております。
本年も変わらぬお引き立ての程、宜しくお願い申し上げます。