過去の炉内過熱水蒸気450℃熱処理
炉内過熱水蒸気450℃シリーズを載せていて、
思い出したチョット変わった過去のテストがあります。
それは、これ、
美味しそうな手羽先です。
何処が変わってるかって、
ある物に見立てた炭化の依頼なんです。
肉も骨も見事に炭化しています。
この辺に軟骨がある筈なんですが、見分けがつきません。
生から炭に、目的は分かる人には分かりますので、
敢えて伏せときます。
炉内温度450℃の過熱水蒸気の中に入れました。
通算10回目の今回は食品です。
通常食品加工は250℃から300℃まが使用範囲です。
今回は炉内が450℃以上ありますので短時間処理が可能でしょう。
秋刀魚のひらきです。処理時間はどれ位でしょうか?
まず3分でやってみます。
あら、焦げて焼きすぎちゃいました。
中まで火は通ってますね。
今度は2分で再チャレンジ。
今度は中々じゃないでしょうか。
2分で焼き色も中までしっかり熱が通ってます。
過熱水蒸気って凄いですね。
炉内温度450℃の過熱水蒸気の中に入れました。
さて、長々と続いてきました第9弾
今回は弊社の足下で良く目にするグラインダーの砥石(使用済み)
炉内470℃まで上がっておりますところに、
今回は長めの30分。
あら、緑の砥石が真っ黒け。恐る恐る触ってみたら、
ボロ、ボロ、バラ、バラと手で崩れてゆきます。
中から補強材が出てきました。・・・・これはガラス繊維かな?
これには影響がなかったようです。
後は木っ端微塵粉。
砥石を形成していた樹脂系接着剤が炭化したみたいですね。
炉内温度450℃の過熱水蒸気の中に入れました。
前回の溶解・減容に続きまして、
今回はPE管、一般に配線などを保護して収める合成樹脂製のパイプです。
前回同様開放状態で放り込むと見る見るドロリと溶け広がり、
黒く焦げたり、燃えることもありません。
炉外に取出し温度が下がると、見る間に固まりました。
やっぱり、地味でした。
炉内温度450℃以上の過熱水蒸気の中に入れてみました。
何入れよう。
取り敢えず目に留まった発泡スチロール。
様子を見るため開放で放り込みます。
あっと言う間に原料ポリスチレンの塊に。
減容まえの物と並べてみます。
低酸素状態なので臭いも煙もありません。
終わりです。
ん~、地味やったなァ。
炉内450℃以上の過熱水蒸気処理・・・CD
次にコンパクトディスクを入れてみましょ。
投入後見る間に解け始めます。
プラスティックが綺麗な水飴の様です。
温度が高すぎたため表面のアルミ部は変色してしまいました。
短時間(2分弱)処理なのでもう少し温度を下げれば、
アルミも変色しないでしょう。
炉内450℃以上の過熱水蒸気処理・・・基板
更に続きます。
次にノートパソコンの基板を入れてみましょう。
3分後に一旦取出してみます。
大まかな部品類は自然に剥がれ落ちています。
更に炉内に戻し5分熱処理して取出しました。
プラスティック類は溶けて炭化し、
少し手伝えば大方の部品が取れます。
土台の基板はどうやらFRPの様ですね。
樹脂は炭化し、編んだガラス繊維が見えます。
基板が簡単に破れます。
樹脂が炭化しガラス繊維だけになると基盤も紙のように・・・