過熱蒸気常設設備・・・コンベアつづき2
過熱水蒸気テストが立て込み更新する気力が失せておりました。
来週もほぼ埋まりました。(汗)
さて引続き弊社仕様のコンベア試験炉ですが、
過熱水蒸気流量でどの程度の炉内温度になるか目安のお話をいたします。
弊社コンベア炉、内部の容積が長2,000㎜、幅380㎜、高さ440㎜、
前後開口部の寸法が幅が300㎜、高さ170㎜に飽和蒸気を投入後、
電源ONで500℃の過熱水蒸気に再加熱させ測定してます。
先ずは、蒸気流量 60㎏/h(弊社中型発生機GE-60)で始めましたが、
蒸気流量が少なく炉内温度上昇に時間が掛かりましたので、
前後開放部を閉鎖して再度行いました。
電源投入後、10分でコンベア炉内131℃、20分で炉内207℃、30分で炉内244℃、
1時間でコンベア炉内302℃、1時間30分で326℃で動きが鈍くなりましたので、
出入口閉鎖状態でコンベア炉内温度上限326℃となりました。
次に、出入口(寸法:幅300㎜、高170㎜)閉鎖状態を開放状態にしてみました。
開放して5分で238℃まで下がり、
下がるスピードが鈍り下げ止まりが、7分42秒で229℃になりました。
全く同じ条件で、
蒸気流量 100㎏/h(弊社上位機種GE-100)で試してみます。
電源投入後、10分でコンベア炉内204℃、20分で炉内285℃、30分で炉内333℃、
1時間でコンベア炉内390℃、1時間30分で413℃で動きが鈍くなりましたので、
出入口閉鎖状態でコンベア炉内温度上限413℃となりました。
同じく出入口閉鎖状態を開放状態にしてみました。
開放して5分で382℃まで下がり、
下がるスピードが鈍り下げ止まりが、9分34秒で368℃になりました。
たった40㎏/hの流量違いで、温度差が出来るのは当然ですが、
閉鎖状態で温度差87℃、開放状態で温度差153℃、
蒸気流量が多いと一旦上がった炉内温度を維持する力が大きいのです。
つまり、炉内温度の安定に繋がり、均一の熱処理ができます。